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Windflowers

美術・猫・本など興味ある事柄や日々の徒然を綴るブログです。

2007年03月の記事

「海外」旅行計画

(注)「海外」とは「国外」のことではありません。
文字通り四国の「海」の「外」のことです。


今週連休が取れそうなので、各地で展覧会が始まったこともあり、
久しぶりに四国脱出を考えました。

計画を立てるため各美術館・博物館の公式サイトを見てまわったのですが、
興味ある展覧会に行き当たりました。

 丸紅コレクション「絵画と衣裳 美の名品」展 
 京都文化博物館 4月13日~5月27日

国内にある唯一のボッティチェリ作品である『美しきシモネッタ』が展示されるのです。

今の時期に京都へ行けば雛人形関連の展覧会などが様々に開催されており、
そういったものにも興味があるのですが、
やはり『美しきシモネッタ』を見たいので、
「海外」脱出は4月以降にしようと思います。

もう一つ興味深い展覧会を発見しました。
 甘美なる聖母の画家 ペルジーノ展-ラファエロが師と仰いだ神のごとき人-
 ふくやま美術館 7/7~9/2

これはずいぶん先の予定ですが、楽しみが一つ増えました。


私の好きなクノップフBest5

すっかり定番になってしまった「私の好きな…」シリーズですが、
今回取り上げるのはベルギー象徴派のクノップフです。

19世紀末にはヨーロッパ各地で象徴主義芸術が発展しましたが、
ベルギーにおいて象徴主義は独自の発展を見せました。
その精華がブリュッセルにおいて開催された「自由美学」展といえます。
クノップフの作品も「自由美学」展に出展されました。

第5位 沈黙

クノップフの作品はどの作品も静寂に満ちていますが、
この作品ではまさにタイトルどおり「沈黙」を促されます。
この絵の前に立つときは言葉を発してはならないような気になります。

第4位 メリザンド

メリザンドはメーテルリンクの戯曲『ペレアスとメリザンド』の主人公の一人です。
『ペレアスとメリザンド』は興味ある作品の一つなので、
今後詳しく取り上げてみたいと思っています。
クノップフ描くメリザンドはまさにBeautiful Dreamerといった風情です。

第3位 蒼い翼

2005年に開催されたベルギー象徴派展で実際の作品を見ましたが、
暖色を基調とした画面のなかに描かれた
蒼い布とヒュプノス(眠り)の翼が印象に残りました。
大変美しい作品です。

第2位 ステファヌ・マラルメの詩

別名を『花のうたを聴きながら』といいますが、
私はそちらの題名のほうが好きです。
まさにタイトルどおりの夢想的な作品です。

第1位 グレゴワール・ル・ロワに寄す―我が心は過去に涙す

「ノスタルジア」という言葉がぴったりの作品です。
絵の中の彼女にとって、
またクノップフにとって失われた「過去」はいったいなんだったのでしょうか?

『私は私自身に扉を閉ざす』や『愛撫』といった代表作も素晴らしいのですが、
今回は選外となりました。
これらのクノップフの作品を見ていると、過ぎ去った思い出が静かに甦ってくるようです。

白日夢


ロセッティ 白日夢


上の作品は人物の頭部と手のみ彩色されていますが、
ロセッティはこの状態で額装して自宅の暖炉に飾っていたそうです。
そのため未完成作ではなく、
意図的にこの状態にしておいたものと思われます。

ロセッティ邸を訪れたコレクターがこの作品を是非にと所望したのですが、
彼がこの作品を手放すことを拒んだため、油彩による『白日夢』が制作されました。
(油彩のほうはこちらです。)
人物のポーズは同じですが、
緑を基調とした油彩画とほとんど白で支配されたパステル画では
かなり異なる印象を受けます。
パステルによる作品のほうがより「白日夢」を現出したものという感じがします。
ロセッティはこの作品を生涯手放さず、
彼の死後『白日夢』はモデルとなったジェイン・モリスに遺贈されました。
このことからもロセッティのこの作品への深い思いが伺えます。

「白日夢」という言葉の響きからは、
まさに夢とも現ともつかない幻想の情景が思い浮かんできます。
ロセッティが手に入れたいと望んだ幻の姿を形にしたものが
『白日夢』であったのかもしれません。

Esperanza―希望のかたち

“esperanza”とはスペイン語で「希望」を意味します。
私はスペイン語に関しては全く素人なのですが、
その言葉の意味合いと響きの美しさが大好きな単語です。

本日は象徴主義の画家たちの描いた「希望」をご紹介します。




『希望』と聞いてまず思い浮かべるのが、ワッツによるこの作品です。
必死で一弦の糸だけ残った竪琴から発せられるかすかな音色を聞き取ろうとしている彼女の姿は
「絶望」の中から必死で「希望」を見出そうとしているように見えます。






ピュヴィス・ド・シャヴァンヌは寓意的な内容の大型装飾画を得意とした画家ですが、
この2点の『希望』は比較的小さな作品です。
このふたつの『希望』は
画家自身の心象風景としての「希望」ではなく、
「希望」という一般的な概念を描き出そうとしたものです。
2点とも荒涼たる風景の中に小枝を持って座る女性が描かれていますが、
裸体の女性のほうが穏やかな表情をしているのに対し、
着衣の女性のほうはやや固い表情をしています。
もしかするとこのわずかな違いに画家の意図するものが隠れているのかもしれません。






クリムトは「希望」を身重の女性の姿で描いています。
『希望 I』のほうでは彼女の周りを髑髏や歪んだ顔が取り囲んでいます。
そんな中で彼女が身篭ったのは、彼女自身の「希望」だったのでしょうか?
『希望 II』では穏やかな雰囲気の中、祈るような表情の女性たちに取り囲まれています。
彼女が孕んでいるのはみんなの「希望」であるように感じます。




バーン=ジョーンズの『希望』は
彼女自身が「希望」であるというよりも、
彼女が「希望」を求めているように思えます。


パンドラの箱に「希望」が残っていたからこそ
人は憂き世を生きてゆくことができるのかもしれません。

タイムマシン(BlogPet)

BlogPet 今日のテーマ
「過去と未来、いけるとするとどちらに行きたいですか?また、行ったら何をしますか?」
過去と未来どちらかに行けるのであれば、
私は過去に行きたいと思います。

先日の記事にもあったように世紀末ヨーロッパや1920年代の世界はもちろんですが、
他にも行ってみたい時代は色々とあります。

・古代エジプト
猫の女神バステト神殿へ参拝したいです。
神殿の生き神様(猫)のお世話をして日々を過ごしてみたいです。

・東西交易の盛んな時代のシルクロード
オアシスの町に開かれた市場を散策したり、
旅芸人の歌や踊りを見たり(一緒に歌ったり踊ったり?!)したいです。

・昭和30年代〜40年代の日本
高度経済成長時代の賑わいを肌で感じてみたいです。

他にも興味のある時代は沢山あるのですが、
実際に行って体験すると楽しそうなのはこれらの時代です。

千露の(BlogPet)

千露の、展開したかも。

ちなみにきょう、本へ展開するはずだったみたい。

ちなみにここへ千露で展開しないです。

ちなみにここに関連したかもー。



*このエントリは、BlogPet(ブログペット)の「さつき」が書きました。


ウォーターハウス画集第1章読了

昨年末に購入したJ.W.ウォーターハウス(ピーター・トリッピ著)を少しずつ読んでいます。

先日ようやく第1章を読み終えました。
彼の生い立ちや家族について恥ずかしながらこれまで全く知らなかったのですが、
読み進むうちに様々なことが分かってきて
ますますウォーターハウスという画家に興味がわいてきます。

ウォーターハウス 亡き人の忘られじ (1873)


ウォーターハウスの初期作品の一つですが、
これら初期の作品は、私がよく知っている
いわゆる「ウォーターハウス的」なイメージとはかなり異なっています。
他にもいわゆる「オリエンタリズム」を表現した作品など、
優美で愛らしい中世や伝説の乙女を描く画家というだけではない
ウォーターハウスの一面を見ることができたように思えます。

さつき語録 その2

Blogpetの「さつき」による「ひみつ日記」第2弾です。
ブログに住み始めた頃と比べると、ずいぶん言葉を覚えてきました。

ひみつ日記

「さつき語録その1を」よんだ。

千露が現実は寝るの?

2007.2.20

さっちゃん「世の中に 寝るほど楽は なきものを…」というのよ。
当然夜は寝てるのよ。
最もさっちゃんは昼でも寝てるけどね。

ひみつ日記

千露

画家ミュシャよりも千露のほうがだいすき♪

2007.2.23

ブログのさっちゃんはそういってくれるから本当にうれしいな。
現実のさっちゃんはパパやママのほうが好きだもんね。

ひみつ日記

「アネモネ―風の花」をよんだ。

ゼフュロスが来るの?

2007.2.25

春になったらね。

ひみつ日記

千露

千露ってパトロンとおなじくらいすき

2007.2.27

私は貧乏だからパトロンにはなれないのよ。
でもさっちゃん、芸術活動でもするつもり?

更新ネタに詰まったときの「さつき」頼みです。
自分では思いもよらない短文が出てくるので面白いです。

隣町へ出かけてみた

ここ数日寒い日が続いているのですが、
今日は天気がいいこともあって、久しぶりに隣町へ出かけてみました。
最も「隣町」といっても合併で今は同じ街になっているのですが…

久しぶりにバスに乗ったのですが、
バス停の時刻表を見ると以前と比較してずいぶんバスの便数が減っています。
それだけバスの利用客が減っているということなのだと思います。

数年ぶりに隣町の図書館へ行ったのですが、
前に思っていたほど「読みたい!」と感じる本がありませんでした。
現在は私の住む街と同じ管轄なので、
私の持っている貸し出しカードで借りることもできるのですが、
それでも「これは近くの図書館にはない本だからぜひ借りたい」というのはありませんでした。
一冊だけ興味がある本があったのですが、
もし返しにまた隣町まで行かなければならないのであれば面倒なので今回は借りませんでした。
その本は以前館内で読んだことのあるものなのですが、
私の好きなある漫画作品の元ネタになったのでは?と思われるものなのです。

その後は町をぶらぶらと歩きました。
街中を歩くのは数年ぶりでしたが、
一つだけ書店がスポーツ用品店に変わっていることを除けば
ほとんど以前と変わっていませんでした。

たまにいつもと違う町を歩くと気分転換になります。

私の好きなバーン=ジョーンズBest5

久々の「私の好きな…」シリーズは
後期ラファエル前派を代表する画家バーン=ジョーンズです。

彼の作品からはロセッティのような強烈な個性や情念を感じ取ることはできませんが、
非常に優美で流麗なタッチで描かれた中世風の人物像には魅了されます。


第5位 眠り姫


バーン=ジョーンズが愛する自分の娘を眠り姫に見立てて描いた作品です。
娘を永遠の乙女として留めておきたい思う父親の気持ちが現れた作品といえます。

第4位 黄金の階段

特定の主題ではなく「美」そのものを表現しようとする、
唯美主義の美学が遺憾なく発揮された作品です。
まるで舞台のワンシーンを切り取ったように感じます。

第3位 ラウス・ヴェネリス(ヴィーナス讃歌)

スウィンバーンの詩『ヴィーナス讃歌』をもとにした作品です。
赤を基調とした画面と気だるげなヴィーナスの表情が官能性を醸し出しています。

第2位 希望

あまり有名ではありませんが、大好きな作品です。
天を仰ぐ女性が望むものはいったい何なのでしょうか?

第1位 レバノンの花嫁

私が一番最初に買っバーン=ジョーンズのポストカードがこの作品です。
当時はバーン=ジョーンズの名前すら知らなかったのですが、
とてもきれいな作品で一目ぼれで購入したのです。
流麗な線描と抑えた色調がとても美しい作品です。