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Windflowers

美術・猫・本など興味ある事柄や日々の徒然を綴るブログです。

2007年04月の記事

歩き神に憑かれた女

「今は昔」ではなく、「今現在」歩くことが大好きな女がいる。
その女はどこへでも歩いて出かけることを旨としており、
乗合自動車を待つ時間があるならば、
その時間だけ歩いたほうがいいと考えている。

以前は隣町から歩いて自宅まで10kmの道のりを歩いて帰ろうと
二度ほど試みたことがあったが、
いずれも途中で知人と出会い、結局車に乗って帰ることとなった。
そのほか隣町の動物霊園から約8kmの道のりを歩いて帰ったことがあるが、
そのときは残暑厳しい折であったゆえ、帰宅後気分が悪くなってしまった。
また郊外の温泉施設へ歩いて出かけることも以前にはあった。

この女は今はあまり歩くことがないのだが、
平成十九年卯月二十七日に突如思い立ち、
片道一時間以上かけて歩いて服を買いに出かけた。
帰りはちょうどいい時間の乗合自動車があったにもかかわらず、
やはり歩いて帰ったそうな。
脇道の古い建物にかつての宿場町や花街の面影を見ながら歩くのは
大変楽しいものであったという。

またこの女は道端の木々や花々を見ながら歩くことも好きであり、
何よりも路上で猫を見つけることを喜びとしているという。

この女の本名は詳らかではないが、
「千露」という通り名が世に伝えられている。

この物語はノンフィクションです。実在の人物・団体・事件と大いに関係あります。
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