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Windflowers

美術・猫・本など興味ある事柄や日々の徒然を綴るブログです。

2007年05月の記事

ホクレア号一般見学会

現在宇和島港に入港しているホクレア号の一般見学会に行きました。

ホクレア号は古代ポリネシアの遠洋航海用カヌーを復元したもので、
その名はハワイ語で「幸せの星」を意味します。
機械的な航海装置には一切頼らず、
天体と風や波、潮流のみを目当てとして
ハワイから日本まで航海して来ました。

実際にホクレア号に乗船してみたのですが、
コンパクトにすべてのものが収まっていることに驚きました。
究極のシンプルライフがここにあると実感します。

そしてクルーによる船の解説を聞いたのですが、
一番印象に残った言葉は
「クルーは家族である。」ということです。
大海のど真ん中で小さな船はある意味完結した世界です。
この「世界」で生きていくためには、
「家族」として信頼しあい、協力し合わなければ不可能なのでしょう。

ホクレア号航海ブログ
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中之島の薔薇



恋びとよ、見にいかん、
花薔薇(はなそうび)、けさ太陽に、
赤々と 解きし衣の、
くれないの その重なりは、
きみの頬に似し その色は、
いかになりしか、今宵いま。
ピエール・ド・ロンサール 『カッサンドルへのオード』より


先日大阪では友人たちとは現地集合だったので、
友人たちが来るまで「中之島バラ園」で薔薇を見ていました。
園内は薔薇の甘い香りでいっぱいで、
美しい薔薇を満喫しました。

写真は「ピエール・ド・ロンサール」です。
バラ園の入り口に植えられています。
この薔薇は一度実物を見てみたいと思っていたものなので、
見ることができて本当にうれしかったです。

他にも薔薇の写真を撮ったので、
いずれサイト上に「薔薇園」を作りたいと思っています。

千露は考えてるはず(BlogPet)

明日大きい一つなど思います

久々に友人と思います
現在、さつきが、大阪で
今回、印象など思います

久々に友人との旅行を楽しみました
と、千露は考えてるはず。


*このエントリは、ブログペットの「さつき」が書きました。

ご当地(今日のテーマ)

BlogPet 今日のテーマ ご当地
「あなたの地元の名物・名産は何ですか?」
私の地元の名産といえばやはり「みかん」です。
よく冗談で「愛媛では蛇口をひねるとみかんジュースが出る」などといわれますが、
先日あるイベントで実際にみかんジュースの出る蛇口が設置されたそうです。
みかんジュースといえばやはり「愛媛のまじめなジュース、ポンジュース」でなくてはいけません。
このポンジュースは時おりスーパーでケース売りされることがありますが、
そんなときには飛ぶように売れます。

愛媛県全体の名産といえば「みかん」ですが、
私の地元の名産といえば「真珠」です。
真珠養殖といえば伊勢・志摩がよく知られていますが、
長らく生産量では愛媛がトップとなっていました。
私も地元産真珠のネックレスを持っています。
これはパソコンと並んで私のした最も高い買い物の一つです。

もう一つ忘れてはならないのは「天ぷら」です。
魚のすり身を揚げた「じゃこ天ぷら」は
おかずや酒のつまみに欠かせない一品です。

モスラvs金さん

お茶の間で繰り広げられるバトル!!
空中を自在に舞うモスラが勝つか?!
軽やかな身のこなしの金さんが勝つか?!
今この戦いから目が離せない…

『モスラvs金さん』
千露宅にて絶賛公開中!!


先日さっちゃんがモスラ(蛾)を捕ってきたのですが、
それを目ざとく見つけておもちゃにするのは金ちゃんです。

今日はまた別のモスラを捕まえてきて
(どちらが捕ったのかは不明)
金ちゃんが喜んで遊んでいました。

遊ぶのはいいのですが
狭い茶の間で人が食事をしている足元で思いっきり暴れまわるのは勘弁して欲しいものです。

暴れん坊金さん

「暴れん坊将軍」と「遠山の金さん」のコラボレーションではありません
わが家のやんちゃ坊主「金ちゃん」のことです。

金ちゃんは先日から庭先に出るようになり、
あっという間に「箱入り息子」から「暴れゴマ」になってしまいました。
金ちゃんはもともとは「金太郎」の「金ちゃん」でしたが、
母に言わせると
今では「金四郎」の「金さん」だそうです。
背中に桜吹雪をつけないといけないねといっております。

昨日は久々に一日家で過ごした休日でした。
特に何をしたということはないのですが、
「キャットウォッチング」を楽しみました。

朝2階の自室に上がると、さっちゃんが寝ていたのです。
これまでさっちゃんがくつろぐのは
たいてい父の部屋か母の部屋だったのですが、
母の部屋は完全に金ちゃん部屋になってしまい、
父の部屋にある座椅子も金ちゃんのお気に入りになってしまったため、
さっちゃんの居場所は私の部屋しかなくなってしまったのです。

さて、久しぶりにさっちゃんとスキンシップをして
共にくつろいでいたのですが、
突然さっちゃんがうなり声をあげ始めました。
廊下を見ると金ちゃんが「エジプトの女神」ポーズで座り、
じっとさっちゃんの方を見ているのです。
金ちゃんはうなり声をあげることはありませんが、
さっちゃんは金ちゃんの姿を見るたびに威嚇します。

これではさっちゃんがゆっくりできないので、
金ちゃんを隣の父の部屋に連れて行き、お気に入りの座椅子の上に座らせましたが、
すぐに廊下に出てきてさっちゃんとにらみ合うのです。
しばらくすると金ちゃんは1階に降りて行き、
さっちゃんはまた眠り始めました。

これらの様子を写真に撮っておけば面白い写真ができたと思いますが、
部屋の様子がとてもお見せできる状態ではないので、
写真は撮りませんでした。
休日なので部屋の片付けをしようと思っていたのですが、
さっちゃんが寝ていたのと、大雨だったので片付けはやめました。
(自分が不精なのを猫のせいにする人間です)

ベルギー王立美術館展

ブリューゲル、ルーベンス、マグリット、デルヴォー…
巨匠たちの400年


現在大阪・中之島の国立国際美術館にて開催されているベルギー王立美術館展
16・17世紀フランドルの巨匠から、
19世紀ベルギー象徴主義の画家たち、
更に20世紀のシュールレアリスムの画家たちまで、
ベルギー美術の歴史を第一級の作品群で概観できる展覧会です。

展示構成は16世紀から20世紀まで年代をおったものとなっていました。
今回は私が好きな作品・印象に残った作品中心で感想を述べたいと思います。



イカロスの墜落 ピーテル・ブリューゲル(父)

会場に入ってまず最初に目に入ってきた作品です。
「早速真打登場か?!」と感じてしまいました。
海の青や農民の服の赤を初めとした画面の瑞々しい質感は
とても400年以上の時を経て現代に伝えられた作品には見えませんでした。
この作品は『イカロスの墜落』と題されていますが、
主題となったイカロスの姿は
画面の右隅の海面上に足とわずかに腕が見えるだけです。
(腕は会場で実際の作品を見て初めて気づきました)
一人の少年が悲劇的な死を遂げたにもかかわらず、
人々は淡々と日々の暮らしを営んでいるという姿に
「諸行無常」という言葉が浮かびます。



ヴィーナスとアドニス ヨルダーンス

ヨルダーンスといえば今回の展覧会にも展示されている『飲む王様』のような
庶民の酒宴を躍動的なタッチで描いた作品が知られていますが、
私の印象に残ったのはこちらの神話画のほうです。
ヴィーナスと美少年アドニスのエピソードは多くの画家が描いていますが、
どちらかといえば「美女」ヴィーナスが中心となった作品が多く、
アドニスの「美少年」ぶりを満喫できる作品は多くないように思えます。
この作品ではヴィーナスは豊満な後姿を見せていますが、
あくまでも「脇役」であり、
アドニスの魅力が如何なく描き出されていると思います。



天使に着付けてもらう若いマリア ガスパール・ド・クレイエル

聖なる乙女というよりも
どこかのお姫様のような美少女マリアが魅力的な作品です。




浴女とサテュロス ヴィールツ

ベルギー象徴主義の先駆けとなった画家の作品です。
このテーマは古くから描かれてきたものですが、
それまでの多くの画家が描いていた開放的でおおらかな肉体美よりも
どこか「死」を匂わせる「エロス」を感じます。


 
左:秋の花 右:アトリエ アルフレッド・ステヴァンス

どちらもあまり明るいとはいえない画面に描き出された作品ですが、
モデルの女性の立ち姿が非常に優美で印象に残ります。



ジェルメーヌ・ヴィーナーの肖像 クノップフ

クノップフといえば幻想的な象徴主義絵画のイメージが強いのですが、
この作品は愛らしい少女の肖像画です。
白と黒中心の色使いが少女の無垢な魅力を引き出しています。


白、黒、金 クノップフ


目覚め グザヴィエ・メルリ

メルリの描く人物はどれも彫刻的な量感を感じます。
ギリシア神殿の破風彫刻を思わせる人物と
桃山時代の障壁画を思わせる背景という
一見ミスマッチな要素が見事に調和している作品です。


孔雀
孔雀 ウィリアム・ドグーヴ・ド・ヌンク

青緑で支配された画面の色彩美に一目で引き込まれてしまいました。
非現実的な要素は皆無の作品であるにもかかわらず、
幻想的な夢の世界に誘われるようです。
また平面的な装飾性から日本画を連想してしまいました。

トリスタンとイゾルデ
情念の輪       デルヴィル 著作権の関係で画像を表示しておりません。
究極の「愛と死」を描き出した『トリスタンとイゾルデ』
そしてまさしく「女の業」を表現した『情念の輪』
どちらもきわめて世紀末的で小品ながらその迫力に圧倒されます。


陽光の降り注ぐ小道
陽光の降り注ぐ小道 エミール・クラウス

木漏れ日の光と緑の木々に心和む作品です。


光の帝国 マグリット 著作権の関係で画像を表示しておりません。
青空と夜の街というまさに超現実を体現した作品ですが、
空の青さがあまりに自然なため、
これが現実にはありえない風景を描き出した作品であることを一瞬忘れてしまいます。

今後行きたい展覧会

先月のエルミタージュ美術館展(京都市美術館)
今月のベルギー王立美術館展(国立国際美術館)と
2ヶ月続けて展覧会を見に行きましたが、
6月は展覧会めぐりはお休みになりそうです。

ただし7月以降は行きたい展覧会があれこれとあります。

甘美なる聖母の画家 ペルジーノ展
 (7月7日~9月2日 ふくやま美術館)
国立ロシア美術館展 ロシア絵画の神髄
 (10月3日~11月11日 愛媛県美術館)
プラハ国立美術館所蔵 ルーベンスとブリューゲルの時代
 (2008年2月9日~3月30日 愛媛県美術館)
この3つは近くで開催されるのでぜひ行こうと思っています。

近くではないので難しいのですが、できれば見てみたいのが
舞台芸術の世界~ディアギレフのロシアバレエと舞台デザイン~
 (6月9日~7月16日 京都国立近代美術館)
です。

そして
フェルメール「牛乳を注ぐ女」とオランダ風俗画展
 (9月26日~12月7日 国立新美術館)
には先日大阪に一緒に行った友人たちと行く予定です。

近隣の美術館の公式サイトはくまなくチェックして
展覧会情報を逃さないようにしています。

感想を書きたいが…


クノップフ 白、黒、金


先日のベルギー王立美術館展の感想の記事をUPしたいのですが、
なかなか記事を書こうという気になれません。

最近は仕事が忙しく、
家に帰ってくるとボーっとしている状態です。

展覧会の思い出はしっかりと頭の中にあるし、
気に入った作品もはっきり覚えているのですが、
どうしてもそれをまとめることができません。

先日の旅行では久々に非日常を体験できたのですが、
今は現実にどっぷりと浸かっているようです。

なのでせめてタイトル画像だけでも
現実を忘れ、夢の世界に旅してみました。
今回の展覧会で気に入った作品の一つです。
『蒼い翼』のモノクロームでのバリエーションですが、
見ているとなんとなく懐かしい日々を思い出させてくれるような気になります。

とか書いてた(BlogPet)

そういえば、千露が
今度は旅行が早朝から起こされているようで、
今日は「疲れた」といっていました。
とか書いてた?

*このエントリは、ブログペットの「さつき」が書きました。