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Windflowers

美術・猫・本など興味ある事柄や日々の徒然を綴るブログです。

2007年12月の記事

19世紀絵画の天使

「天使」を描いた作品というと、
ルネサンス期の青年や乙女の姿で描かれた美しい姿や
バロック期の童子の姿で描かれた愛らしい姿を連想しますが、
それらの天使は単独で描かれることは稀で
絵画作品の名脇役という位置づけのものが多いようです。

19世紀に入ると宗教画の制作があまり盛んでなくなったこともあり、
天使が描かれる機会は少なくなりますが、
単独で天使の描かれた作品や、
「宗教的」でない天使の登場する作品も描かれるようになります。



19世紀後半から20世紀初頭に活動したアメリカの画家による天使像です。
白い翼と白い服は伝統的な天使の姿にのっとっていますが、
顔立ちや肉体は現実の人間の姿のようです。
少女の清純な美しさを天使の姿で描いた作品ともいえます。



モローにも影響を与えたシャセリオーの描いた天使です。
祈る姿は神の使いとしての超越性よりも
現実を生きる人間的な存在感を醸し出しています。



天使と遊ぶ少女を描いた作品です。
はっきりとしたフォルムで描かれた少女に対し、
薄もやに煙るように描かれた天使たちの姿は
彼らが超現実的存在であることを示しているようです。



以前lapis様のブログで紹介されていたルイ・ジャンモの作品です。
天を仰ぎ祈る天使の後姿の美しさが印象的です。

 



『生命の天使』と『夜と星の列車』
私の大好きな2作品です。
この2点については過去に何度も言及しているので、
ここでは図版を掲げるのみにしておきます。
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