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Windflowers

美術・猫・本など興味ある事柄や日々の徒然を綴るブログです。

2008年01月の記事

ファム・ファタル 妖婦伝

誘惑は愛より崇高で
快楽は死より強烈である

『ファム・ファタル』巻頭より




ファム・ファタル 妖婦伝 イ・ミョンオク:著 樋口容子:訳

本年最初に購入した本です。
岡山の書店で見かけ、そのタイトルと表紙に惹きつけられて
即決で購入しました。
上の画像が表紙に用いられている ジョン・コリア『リリス』です。

著者は韓国の美術史研究家(女性)です。
韓国文学翻訳院が海外に韓国文学を知ってもらうための
翻訳支援事業のうちの1冊に選定されたのが『ファム・ファタル』です。
ファム・ファタルに関する書籍は欧米の研究家によるものが多いので、
韓国の女性の視点による「ファム・ファタル」像に興味を惹かれました。

世紀末の芸術家たちは快楽と苦痛、愛と死(エロスとタナトス)というテーマを表現するためにファム・ファタルを生み出しました。
彼女たちは致命的で絶対的な性的魅力によって男の魂を奪い、破滅に至らしめるのです。
『ファム・ファタル』ではそんな彼女たちの魅力(魔力?)を4つのテーマ別に紹介しています。

本の内容について詳しく紹介したかったのですが、
どうしても文章が長くなってしまいそうです。
今回は本の概略についての紹介にとどめ、
ファム・ファタルについては随時記事にしてみたいと思います。

子供向けポータルサイト

lapis様のブログキッズgooのフィルタリングについて紹介されていたので
早速自分のHP・ブログで試してみました。

●ブログ:Windflowers
検索結果は表示されるものの、実際クリックすると表示されない。
●メインサイト:My Sweet Rose
トップページは表示されるが、ページによって表示されない。
おそらく語句や画像によるものと思われる。
●サブサイト:Rosarium
ほとんどのページが表示されるが、一部表示されないページ有。

子供向けポータルサイトといえばYahoo!きっずも有名ですが、
こちらで検索をかけたところ、私のHP・ブログは全く表示されませんでした。
Yahoo!きっずからは完全に大人向けとの判定を受けたようです。

自分のHP及びブログは全年齢向けだと思っていましたが、
どうやらそうではなかったことが判明しました。
確かに「世紀末」「耽美」「頽廃」「愛と死」「ファム・ファタル(宿命の女)」などは
大人向けの内容ですね。
こうなったら大人のためのHP・ブログを目指します。

おもしろアクセス解析 (今日のテーマ)

BlogPet 今日のテーマ おもしろアクセス解析
「あなたのブログの検索ワードの中から、変な(面白い)検索キーワードを教えて下さい。」
BlogPetのアクセス解析はこちら
ブログ・HPともどもアクセス解析はつけていないのですが、
検索を通じて訪問してくださった方のお言葉によると
「世紀末芸術」「ラファエル前派」「ウォーターハウス」などのキーワードが多いようです。

冬の遠足

私は暑いのが苦手なので夏には引き篭もり気味になるのですが、
冬はいくら動いても疲労が出ないので、ついつい動きたくなってしまいます。

今日は先日の寺めぐりとは反対方向に川を下り、
河口からまた別の川を遡って約1時間半ほど延々と歩きました。
寺や公園などを歩いたのですが、
寒い一日だったこともあり誰もいませんでした。

こうなったら休日のたび小学校の遠足で行った場所へ歩いていってみようかと思っています。
もう20年以上行っていない場所もあるので、
考えるとなんだかわくわくします。
ただし、おひとり様遠足なので、登山だけはやめておこうと思っています。

帰宅後ようやく昨年買っておいた
『ギュスターヴ・モロー 夢を集める人』を読みました。
本の感想というよりも、
この本で取り上げられていた作品について追々記事にしたいと思います。

想像したの(BlogPet)

きょう、想像したの?

*このエントリは、ブログペットの「さつき」が書きました。

♪こんぴら ふねふね~

♪こんぴら ふねふね 追い手に帆かけて シュラシュシュシュ~

先日こんぴらさんに行ってきましたが、
石段を登る際頭の中を駆け巡っていたメロディーがこれでした。
エンドレスで「シュラシュシュシュ~」と心の中で歌っていたのです。

私の住む街にある高校では運動会で毎年3年生が「四国の民謡」を踊っていました。
・徳島「阿波踊り」
・香川「金毘羅船々」
・高知「よさこい節」
とここまでは全国に知られている民謡なのですが、
問題は愛媛です。
残念ながら愛媛には誰もが知っているような民謡がありません。
強いて言えば「野球拳」かなと思うのですが、
「阿波踊り」や「よさこい節」といったものとはどうも違うようです。
(松山では毎年夏祭りで野球拳踊りをやっています)
その高校で「愛媛の踊り」として踊っているのは
「○○音頭」(○○には私の住む街の名が入ります)です。
愛媛だけなんだかとってもローカルになっています。

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アンモナイトな猫

今振り向くと、さっちゃんがまるでアンモナイトのようになっていました。




猫の寝姿は時に丸く、時に長く、時に四角くと
見ていて飽きるということがありません。
少し目を離すとまた違うポーズになっています。

話は変わりますが
私は右側を下にして、右腕を枕にして寝る癖があります。
そのため、朝になると右腕がしびれて動かなくなってしまうことがあるのです。
猫のように常に寝相を変え続けていれば
そんなことにならないのにと思ってしまいます。

さっちゃんといっしょ その2



今年に入ってからさっちゃんとのスキンシップはほとんどありませんでしたが、
今この記事を作成している時点、さっちゃんが私のすぐそばにいます。



2枚の写真はつい今しがた撮ったものです。
さっちゃんはいつも父の部屋にいて、
私のところにはあまり来ないので
そばにいられると嬉しくて、つい写真を撮ってしまいます。
最近はますますコロコロになっています。

金さんは姿かたちは実に可愛いのですが、
撫でようとするとすぐ爪を出すのでスキンシップが図れません。
これからさっちゃんと思う存分スキンシップを図りたいです。

金刀比羅宮 書院の美

1月4日に香川県琴平町の金刀比羅宮(こんぴらさん)にて開催されている
金刀比羅宮 書院の美―応挙・若冲・岸岱から田窪までを見に行きました。

こちらの展覧会は金刀比羅宮文化ゾーン整備計画完了を記念して開催されたもので、
通常は非公開の奥書院や現在壁画制作中の白書院の公開も行われています。

琴平駅から土産物屋が立ち並ぶ道を進んでいくと、
少しずつ石段のある道になって行きます。
そして大門をくぐるといよいよ神域となります。
日頃運動不足の身にとって段々ときつい道のりになり、
今回の目的は書院を見ることなので、書院までで引き返そうかと一瞬考えましたが、
ここまで来てそれはあんまりだと考え直して、本宮まで行って参拝しました。

金刀比羅宮の書院は表書院・奥書院・白書院の三つに分かれています。

表書院
表書院は金毘羅大権現の別当が来客を応接する場として用いた客殿です。
金刀比羅宮は明治時代になって神仏分離が行われるまで、
神仏習合の「金毘羅大権現」となっていました。
表書院は常時公開されていますが、
通常はガラス越しの拝観となっているところを、
今回は室内に入って鑑賞できるようになっています。

最初の部屋は応挙による「鶴の間」です。
この部屋には入ることが出来ず、また小さな部屋だったのですが、
気品ある鶴の姿が印象的でした。

次が「虎の間」です。この部屋は室内に入り間近に鑑賞できます。
佇む虎、水を飲む虎、後ろ向きの虎、眠る豹など
実に伸びやかな筆致で描かれています。
応挙の描く虎は猫をモデルにしたといわれていることもあり、
獰猛と言うよりも愛嬌のほうが前面に出ているようです。
大きな白虎は体つきはがっちりとしているのですが、
目元口元や四本の足(つい手足と言ってしまいそうになります)に
どことなく愛らしさを感じます。
虎たちの肉付きの良い体型からとあるものを連想し、
なんだか嬉しくなってしまいました。

応挙「七賢の間」は古代中国の「竹林の七賢」を描いた部屋です。
ゆったりとした筆致で描かれた琴棋書画を楽しむ七賢の姿は
まさにこの世の別天地のように感じます。

応挙「山水の間」は上段の間と二の間からなり、表書院のなかでも格式の高い部屋です。
金粉をふんだんに用いた贅沢なつくりですが、
決して華美に陥らず品格のある部屋に仕上がっています。

邨田丹陵「富士一の間」「富士二の間」
この部屋は明治35年に邨田丹陵によって改修され、新たな障壁画が描かれました。
一の間の床の間から襖にかけていっぱいに描かれた富士山の雄大な姿が強く印象に残ります。
二の間は富士の裾野で巻狩りを行う武士の姿が描かれています。
余白を生かした躍動的な表現が印象的です。

富士二の間には狩野永徳筆と伝えられる富士山杉樹図屏風が展示されていました。
金刀比羅宮に伝わる障壁画の中でも最も古いものの一つで、
元は障壁画であったものを屏風に仕立て直したものです。
保存状態は完璧とはいえませんが、生命力あふれる木々の様子は伝わってきます。

奥書院
奥書院は金毘羅大権現の別当の邸宅として建てられたものです。
1764年に伊藤若冲が4室に障壁画を描きましたが、
現在は上段の間『花丸図』を除き、岸岱による障壁画が描かれています。

表書院から奥書院への渡り廊下に若冲『花丸図』の襖が展示されていました。
牡丹・蓮・木蓮・菊・菖蒲・百合のほか、
北国の花ハマナスや南国の花ハイビスカスまで描かれています。
写実的に描かれた花々はどれも美しく、
しばし襖の前で足を止めてじっくりと眺めました。

「春の間」「上段の間 花丸図」
現在唯一若冲の障壁画が残っているのが、上段の間です。
私が見たときは正月だったため、
上段の間には鏡餅が供えられていました。
襖絵で見ただけでも美しかった花丸図は、
壁面前面を彩ることにより、絢爛豪華な美を帯びてきます。
部屋そのものは決して大きなものではないのですが、
独特の空気を孕む空間にしばし見入ってしまいました。

岸岱「菖蒲の間」
襖に描かれた優美な菖蒲も実に良いのですが、
何よりこの部屋で素晴らしいのは壁面を飾る「群蝶図」です。
モンシロチョウ、アゲハ、クロアゲハなどが金色の壁面を群れ飛ぶ姿は
昆虫図鑑のように写実的に描かれた蝶であるにもかかわらず、
とても幻想的で、
壁面を越えて織り成すハーモニーは
現地でないと味わえないものだと感慨深く思いました。
私が今回一番長く滞在した場所がこの「菖蒲の間」です。

岸岱「柳の間」若冲「飛燕図断片」
水辺に生える柳の木と群れ飛ぶ白鷺が躍動的に描かれています。
ここには若冲によるものと考えられる
燕の断片5点が展示されていました。
軽やかに飛翔する燕のいた空間を想像するのも
一つの楽しみだと感じます。

白書院(椿書院)
白書院は神職や巫女が舞の稽古などをするときに用いる場所です。
現在金刀比羅宮文化顧問である田窪恭治が
琴平山に自生するヤブツバキを題材にした障壁画を描いています。
田窪はフランス・ノルマンディの「林檎の礼拝堂」を手がけたことで知られており、
「林檎の礼拝堂」のパネルの展示もありました。
まだ未完成の障壁画ですが、
野に咲く椿の可憐でありながらたくましい美しさが存分に表現されています。
床の間は有田焼の磁器タイルによる陶板画で、
シンプルでありながら生命力ある椿が描かれています。

高橋由一館
日本近代洋画の先駆者、高橋由一は金刀比羅宮と縁が深く、
金刀比羅宮には27点の油彩画コレクションがあります。
それらを一堂に展示しているのが高橋由一館です。
写実的に描かれた『鯛(海魚図)』や
穏やかな風景画『琴平山遠望』のほか
私が最も印象に残ったのが、手桶に桜の枝を生けた『桜花図』です。
実にさりげない状態を描いたものなのですが、
桜の花の美しさに心惹かれました。
また現在は田窪恭治の白書院壁画の習作の展示もされており、
様々な椿を堪能しました。

宝物館
明治時代に立てられた洋風建築ですが、屋根や玄関の唐破風が和の趣を出しています。
この建物は現在登録有形文化財となっています。
神仏混交の時代に祀られていた十一面観音像(重要文化財)をはじめ
多くの書画・工芸品が展示されています。
現在は三十六歌仙図などが展示されていました。

今回の展覧会は先に東京で開催され、
この後三重県、そしてパリ ギメ美術館へ巡回します。
他の会場でも書院を再現して障壁画を展示するようですが、
やはり現地で実際の建物のなかで空間を体感できて
本当に良かったと思います。

市内寺巡り

今日は部屋の片付けをしようと思っていたにもかかわらず、
天気が良かったため結局外出してしまいました。
市内の寺をあちこち巡ってきました。
正月も10日ともなるとどこの寺もすっかり普段どおりになっており、
参拝者や墓参の人の姿もほとんど見かけません。
1時間ほどゆっくり歩いて8つの寺を回りました。
近くにあるのに普段はめったに行かない場所ばかりなので、
費用は全くかからなかったにもかかわらず
新鮮な感覚を味わうことが出来、いい気分転換になりました。

私の住む街は人口の割に寺の多い街です。
全国的に有名な寺というのはないのですが、
江戸時代に建築された市指定有形文化財の本堂を持つ寺や
県指定名勝の庭園を持つ寺、
大名の菩提寺である寺など
それぞれの寺が様々な歴史を刻んでいます。

私は子供の頃、寺の境内や墓地でよく遊んでいました。
ドロケー(泥棒役と警察役に分かれる鬼ごっこ)やら、ゴム跳びやら
ドッジボールやバドミントンまでやっていました。
(本当はいけないのかもしれませんが…)
夏になると寺は絶好の蝉捕りのスポットでした。
今の子供は寺の境内で遊ぶことなどあるのだろうかと
ひっそりとした寺を巡りながらふと思いました。