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Windflowers

美術・猫・本など興味ある事柄や日々の徒然を綴るブログです。

2008年03月の記事

フローラ vol.1―花の王国


プッサン フローラの王国 1631


私の住む地域では、桜の開花はまだですが
梅や桃、木蓮、菜の花や水仙、菫といった早春を彩る花々が次々と開花しています。

春といえば花の女神フローラの季節です。
これからしばらくフローラについて取り上げてみたいと思います。

プッサン『フローラの王国』には様々な神話の「花々」が描かれています。
中央の緑の衣裳がこの王国の女王フローラ
水鏡に映る己の姿を見つめるナルキッソス(水仙)
アポロンに愛された美少年ヒュアキントス(ヒヤシンス)
猪狩りのための槍を持つアドニス(アネモネ)
そして左手前の「豊饒の角」からは四季の花々が咲き零れています。
神話の「花々」は美女よりも美少年のほうが多いようです。

花が咲くことによって果実や穀物が実ることから、
フローラは花神だけではなく豊饒神としての性格も持ち、
古代ローマにおいて篤く信仰されました。
フローラの祭り「フローラリア」は4月28日から5月3日にかけて行われ、
様々な舞台や見世物が繰り広げられました。
フローラは豊饒神であるためか、この祭りは相当放縦なものであったようです。

フローラ女神について神話は多くを語りませんが、
多くの画家が彼女に魅せられ、数々の作品を残しています。
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