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Windflowers

美術・猫・本など興味ある事柄や日々の徒然を綴るブログです。

2008年03月の記事

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フローラ vol.5―花を摘む乙女


ウォーターハウス フローラ


上の作品は郡山市立美術館所蔵のもので、
日本国内の美術館で見ることの出来る唯一のウォーターハウス作品です。

20世紀初頭から第一次世界大戦中までウォーターハウスは
花を摘む少女を描いた一連の作品を制作しました。
1902年に制作された『Windflowers』は、このシリーズの最初の作品です。



春(花を摘む人)

これらの作品は一心に花を摘む乙女の姿を牧歌的な風景の中に描くという
特定の主題のない唯美主義的な作品に見えますが、
実はペルセポネの神話を土台に描かれたものといわれています。
『フローラ』で乙女が摘んでいるのは水仙ですが、
水仙はペルセポネがハデスによって冥界に連れ去られたときに摘んでいた花です。



水仙

ウォーターハウスはペルセポネを冥界の女王としてではなく、
黄泉の王すら魅了する美と豊饒の化身として表現しました。
ラスキンはペルセポネを「ギリシアのフローラ」と呼んでいます。
地面から芽を出し「死者が墓から蘇るように、再び生命を得る」植物は
春の訪れと共に冥界から帰還するペルセポネに重ねあわされたのです。



薔薇の蕾は摘めるうちに摘め

ウォーターハウスがフローラ(ペルセポネ)を描くようになったのは60歳を過ぎた頃からです。
老境を迎えた彼は「死」を強く意識するようになっており、
それゆえに「死と再生」を象徴するペルセポネに心惹かれたようです。



春の歌

『春の歌』は一連の「ペルセポネ」よりも後に描かれたものです。
子供たちを連れた母親が野で花を摘む姿には
たくましさと満ち溢れる生命力を感じます。
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花見(BlogPet)

きのうは千露は天気は花見するはずだったの。

*このエントリは、ブログペットの「さつき」が書きました。
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