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Windflowers

美術・猫・本など興味ある事柄や日々の徒然を綴るブログです。

2008年07月の記事

芸術都市 パリの100年展 心に残る作品



モネ テュイルリー 1876 マルモッタン美術館
ルーヴル美術館の西からコンコルド広場まで広がるテュイルリー公園には
1871年パリ・コミューンによって焼失するまで、かつての王宮がありました。
この作品では公園として復興したテュイルリーの様子を描いています。
実際の画面を見ると木々の緑の美しさが間近に迫ってきます。

ジョルジュ・ダンテュ トロカデロ公園、サイ、雪の印象 1933 カルナヴァレ美術館
一面の雪景色の中、巨大なサイのブロンズ像が目を引く作品で、
ほとんどモノトーンに近い画面の中で唯一色彩があるのが泉の水の薄青です。
誰一人いない雪の公園と南の動物を象った巨像からは
現実の風景を描いたものでありながら、どこか超現実的な雰囲気を感じます。
作者はパリ生まれの風景画家で、日本の桜の風景も描いています。

オーギュス・ルルー 秋のリュクサンブール公園にて カルナヴァレ美術館
夕暮れの空の薄紅色と、紅葉した木々の茜色、花々の赤や黄色の美しい作品です。

ユトリロ コタン小路 1910-11頃 ポンピドゥーセンター
白漆喰の壁のアパルトマンが立ち並ぶ狭い小路は
最もパリらしい風景であると同時に、
異次元の世界でもあるような感じがします。
ユトリロが描いたのは「花の都・芸術の都」ではなく、
彼の心の中の風景としてのパリであるように思えます。

デュフィ 家と庭 1915 パリ市立近代美術館
青と緑で描かれた中に一輪の薔薇の薄紅色が印象に残る作品です。

ファンタン=ラトゥール サテュロス ユゴー詩集『諸世紀の伝説』から
 1902-03 ヴィクトル・ユゴー記念館
ファンタン=ラトゥールは「薔薇の画家」として知られていますが、
『ニーベルンゲンの指輪』などの物語の一場面を描いた作品も多く残しています。
この作品では美しいヴィーナスを中央にギリシアの神々が
薄もやの彼方に集っているような幻想的な筆致で描かれています。

ウジェーヌ・アモリ=デュヴァル アリス・オジィの肖像 1852 カルナヴァレ美術館
アングルの弟子であった画家の作品で、
モデルは19世紀半ばに人気絶頂だった女優です。
正面を見据える眼差しは彼女の一流の女優としての気概を感じさせます。
紫のドレスと黒のレースのショールの質感の美しさも必見です。

モーリス・ドニ 墓地の聖女 1894 モーリス・ドニ美術館
シンプルなフォルムと静謐な雰囲気がドニらしい作品です。
なだらかな曲線で描かれた聖女たちや天使が実に優美です。

アンドレ・ボーシャン 花束 1927 マイヨール美術館
荒涼とした岩山を背景に色とりどりの花々が生けられた巨大な花瓶が置かれています。
花そのものは現実のものですが、どこか非現実の世界を思わせる作品です。 
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