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Windflowers

美術・猫・本など興味ある事柄や日々の徒然を綴るブログです。

2008年10月の記事

女優の肖像vol.1―サラ・シドンズ



上の作品はゲインズバラによる女優サラ・シドンズの肖像です。
サラ・シドンズは18世紀後半から19世紀初頭にかけて活躍した、
英国を代表する女優の一人です。

HPではレノルズによる『悲劇のミューズとしてのシドンズ夫人』を紹介していますが、
(リンク先では音楽が流れますので、音量にご注意ください)
レノルズの作品が寓意的肖像画であるのに対し、
ゲインズバラの作品は当代のトップ女優を描いたものです。
彼女はいわゆる「美女」というタイプの顔立ちの女性ではなかったようですが、
ゲインズバラは彼女を凛とした気品ある女性として描いています。

 

この2点は舞台上のサラ・シドンズを描写したもので、
ともにマクベス夫人を演じている場面です。
どちらも決して美人には描かれていませんが、
堂々たる存在感を感じさせます。
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