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Windflowers

美術・猫・本など興味ある事柄や日々の徒然を綴るブログです。

2010年01月の記事

ルーベンスの虎


ルーベンスおよび工房 授乳する母虎 1620年頃


2000年に京都市美術館で開催された「ルーベンスとその時代展」に出展されていた作品です。
この展覧会はルーベンス初期の神話画などが展示されていましたが、
私の場合一番印象に残ったのがこの親子の虎の絵です。

ルーベンスが虎を描く場合普通猛獣狩りなどの場面に設定することが多いのですが、
こちらは子虎に乳を含ませる母虎という穏やかな情景が描かれています。
子虎たちはまだ目も開かない赤ん坊のようです。
乳の張った腹部や量感ある手足などとても温かみを感じます。

母虎は葡萄を手にしていますが、これは虎が酒の神デュオニソスの聖獣とされることに由来するものと思われます。

こういう虎の愛らしさを感じさせる絵画作品を見ていると、
虎は猫の仲間なのだということを実感します。
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