広島県立美術館は1996年に旧広島県立美術館と広島県立図書館の跡地に開館しました。
周辺は閑静な文教地区で、名勝縮景園に隣接する美術館は、
ここが中心市街地の一角であることをしばし忘れさせてくれます。
●特別展
日本の古美術から西洋古典絵画、現代美術、さらには古代文明まで、
あらゆるジャンルの展覧会が開催されます。
広島県立美術館独自の企画による特別展が開催されることもあり、
2005年には“偉大なる「エルミタージュ美術館」展”が単独開催されました。
●所蔵作品展
美術館の2階が所蔵作品展示のスペースで、
彫刻展示スペースと4つの展示室に分かれます。
第1室…20世紀ヨーロッパ美術中心の展示。
第2室…広島県ゆかりの画家の作品を中心とした洋画。
第3室…主に広島県ゆかりの画家の近世・近代日本画。
第4室…主にアジアの工芸品。
これらは年4回ほど展示替えを行います。
幅広いジャンルの作品を見ることが出来るため、所蔵作品展だけでも充分に楽しめます。
●県民ギャラリー
地下1階にあり、創作活動をする美術団体やグループの発表場所として貸し出しています。
●イベント
友の会ボランティアによるギャラリーガイドの他、
子供向けのキッズイベント、学校向けの教育プログラム、
特別展に関連する講演会やコンサートなどが行われています。
ホームページで見た限りでは映画会や演劇などは開催されていないようですが、講堂は貸し会場として利用できます。
●図書室
1階の開放的なスペースにある図書室です。
書籍の他、所蔵作品を検索できるハイビジョン・データブースがあります。
ここの図書室は利用したことが無いのですが、
蔵書はどちらかといえば大判の美術書や図録中心のようです。
●ミュージアムショップ
私が知っている範囲では東京や京阪神以外の美術館の中では
規模が大きく品揃えも多いミュージアムショップだと思います。
ポストカードや文具といった定番アイテムの他
広島県名産の熊野筆(書道用のほか化粧用もあり)や竹細工などもあります。
●レストラン・ティールーム
レストランは1階に、ティールームは3階にあります。
いずれも縮景園を眺めながら食事やお茶を楽しめます。
現在オルセー美術館展を開催しているのですが、
レストランではオルセー美術館展にちなんだメニューが供されています。
私は今回は利用しなかったのですが、以前「20品目のランチ」というものを頂きました。
ティールームでは今回「アール・ヌーヴォーと洋菓子」というイベントが開催されたようです。
●美術館の建物
「芸術的」な華やかなイメージは無いのですが、
街角にありながら落ち着いた雰囲気で、ゆったりと過ごせる建物です。
地元にあれば休日にふらりと立ち寄ってみたくなる感じの美術館です。
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