2013年締めくくりの記
大変ご無沙汰しております。
前回の更新は7月末でした。5か月ぶりの更新となってしまいます。
2013年は例年と比較するとあまり展覧会へは行きませんでした。
〔特別展〕ボストン美術館 日本美術の至宝 大阪市立美術館
「海を渡った二大絵巻」のうち
吉備大臣入唐絵巻は現代のアニメーションにも通じる躍動感やユーモラスな表現が印象的で、
平治物語絵巻は鬼気迫る表現が強く心に残りました。
長谷川等伯の龍虎図や曽我蕭白の雲竜図なども強烈なインパクトがあったのですが、
個人的に気に入ったのは松に麝香猫図屏風です。
つい「モフモフした~い」と思ってしまいました(笑)
リヒテンシュタイン 華麗なる侯爵家の秘宝 京都市美術館
日本初公開のリヒテンシュタイン侯爵家のコレクション展でした。
「バロック・サロン」の展示室では実際にコレクションを展示している
「夏の離宮」の様子が再現されて
コレクションの内容だけではなく、空間をも体感できる展示が魅力的でした。
特別展覧会 狩野山楽・山雪 京都国立博物館
江戸初期の京都狩野派の山楽・山雪の回顧展です。
狩野派の作品を系統だって見たのは初めてだったのですが、
優美な花々や細密に描かれた長恨歌図巻などどの作品も楽しく見ることができました。
知られざるミュシャ展―故国モラヴィアと栄光のパリ― 海の見える杜美術館
チェコの個人コレクションを中心とした展示内容で、
タイトル通り一般にはあまり知られていない作品が数多く展示されていました。
チェコへ帰国してから手がけた公共性の強い作品など
パリ時代のものに比較するとあまり知られていないものにも魅力的な作品が多数ありました。
夏目漱石の美術世界 広島県立美術館
ターナー・ミレイ・ウォーターハウスなどの英国絵画
俵屋宗達・与謝蕪村などの近世日本絵画
黒田清輝・岸田劉生など漱石と同時代人の作品
橋口五葉などによる漱石作品の装幀・挿画
そして漱石自身による絵画作品など
漱石が注目し、小説や日記、批評などで語った作家や美術作品を集めた展覧会です。
私が何より楽しみにしていたのはウォーターハウスの『人魚』と『シャロットの女』でした。
妖艶な「宿命の女」というより可憐な乙女と呼ぶのがふさわしい『人魚』
(くるんとお行儀よくそろえた尾が可愛いと思います)
毅然と前を見据えて自らの運命に立ち向かうかのような『シャロットの女』
どちらもとても素晴らしいものでした。
特別展観 遊び 京都国立博物館
京都国立美術館所蔵の美術品を「遊び」という視点で展観する展示です。
遊びとはもともと神事や祭礼として行われるものであったのが
やがて人々の楽しみのために催されるようになっていったそうです。
神にささげる祭礼としての「遊び」
酒宴・遊里における「遊び」
文人の趣味としての「遊び」
子供が戯れる「遊び」
絵画・工芸のほか人形などの玩具、かるたや双六・碁盤など
様々な形を通して「ホモ・ルーデンス」としての日本人の姿を垣間見ることができました。
伊東若冲の名品展 相国寺承天閣美術館
若冲の鹿苑寺大書院旧障壁画を中心として、江戸時代の絵画・工芸品を展示していました。
水墨で描かれた葡萄や芭蕉の涼やかさ、亀やエイの可愛らしさなど
今まで若冲といえば「濃い」イメージがあったのが
「濃い」だけの画家ではないと再認識できました。
でもこの展示で一番気に入ったのは土佐光起の「牡丹猫図」です。
牡丹と猫の組み合わせは吉祥柄だそうです。
展覧会ではないのですが今年は桂離宮へ行くことができました。
自然に見えながら計算しつくされた空間や
シンプルイズベストという趣の建造物を
職員の方のユーモアあふれる解説で存分に満喫することができて本当に良かったです。
2014年に行きたい展覧会もすでにチェックしているので
これからも展覧会等を楽しみたいと思います。
前回の更新は7月末でした。5か月ぶりの更新となってしまいます。
2013年は例年と比較するとあまり展覧会へは行きませんでした。
〔特別展〕ボストン美術館 日本美術の至宝 大阪市立美術館
「海を渡った二大絵巻」のうち
吉備大臣入唐絵巻は現代のアニメーションにも通じる躍動感やユーモラスな表現が印象的で、
平治物語絵巻は鬼気迫る表現が強く心に残りました。
長谷川等伯の龍虎図や曽我蕭白の雲竜図なども強烈なインパクトがあったのですが、
個人的に気に入ったのは松に麝香猫図屏風です。
つい「モフモフした~い」と思ってしまいました(笑)
リヒテンシュタイン 華麗なる侯爵家の秘宝 京都市美術館
日本初公開のリヒテンシュタイン侯爵家のコレクション展でした。
「バロック・サロン」の展示室では実際にコレクションを展示している
「夏の離宮」の様子が再現されて
コレクションの内容だけではなく、空間をも体感できる展示が魅力的でした。
特別展覧会 狩野山楽・山雪 京都国立博物館
江戸初期の京都狩野派の山楽・山雪の回顧展です。
狩野派の作品を系統だって見たのは初めてだったのですが、
優美な花々や細密に描かれた長恨歌図巻などどの作品も楽しく見ることができました。
知られざるミュシャ展―故国モラヴィアと栄光のパリ― 海の見える杜美術館
チェコの個人コレクションを中心とした展示内容で、
タイトル通り一般にはあまり知られていない作品が数多く展示されていました。
チェコへ帰国してから手がけた公共性の強い作品など
パリ時代のものに比較するとあまり知られていないものにも魅力的な作品が多数ありました。
夏目漱石の美術世界 広島県立美術館
ターナー・ミレイ・ウォーターハウスなどの英国絵画
俵屋宗達・与謝蕪村などの近世日本絵画
黒田清輝・岸田劉生など漱石と同時代人の作品
橋口五葉などによる漱石作品の装幀・挿画
そして漱石自身による絵画作品など
漱石が注目し、小説や日記、批評などで語った作家や美術作品を集めた展覧会です。
私が何より楽しみにしていたのはウォーターハウスの『人魚』と『シャロットの女』でした。
妖艶な「宿命の女」というより可憐な乙女と呼ぶのがふさわしい『人魚』
(くるんとお行儀よくそろえた尾が可愛いと思います)
毅然と前を見据えて自らの運命に立ち向かうかのような『シャロットの女』
どちらもとても素晴らしいものでした。
特別展観 遊び 京都国立博物館
京都国立美術館所蔵の美術品を「遊び」という視点で展観する展示です。
遊びとはもともと神事や祭礼として行われるものであったのが
やがて人々の楽しみのために催されるようになっていったそうです。
神にささげる祭礼としての「遊び」
酒宴・遊里における「遊び」
文人の趣味としての「遊び」
子供が戯れる「遊び」
絵画・工芸のほか人形などの玩具、かるたや双六・碁盤など
様々な形を通して「ホモ・ルーデンス」としての日本人の姿を垣間見ることができました。
伊東若冲の名品展 相国寺承天閣美術館
若冲の鹿苑寺大書院旧障壁画を中心として、江戸時代の絵画・工芸品を展示していました。
水墨で描かれた葡萄や芭蕉の涼やかさ、亀やエイの可愛らしさなど
今まで若冲といえば「濃い」イメージがあったのが
「濃い」だけの画家ではないと再認識できました。
でもこの展示で一番気に入ったのは土佐光起の「牡丹猫図」です。
牡丹と猫の組み合わせは吉祥柄だそうです。
展覧会ではないのですが今年は桂離宮へ行くことができました。
自然に見えながら計算しつくされた空間や
シンプルイズベストという趣の建造物を
職員の方のユーモアあふれる解説で存分に満喫することができて本当に良かったです。
2014年に行きたい展覧会もすでにチェックしているので
これからも展覧会等を楽しみたいと思います。
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