FC2ブログ

Windflowers

美術・猫・本など興味ある事柄や日々の徒然を綴るブログです。

母性の天使

待降節の期間に数々の天使をご紹介してきましたが、
本日で一区切りつけようと思います。

最後は私の一番好きな「天使」を取り上げます。
「一番」といいながら二点あるのですが、
この二つはどうしてもどちらか一つを選ぶことが出来ません。


セガンティーニ 生命の天使 1894-95頃

『生命の天使』では「母性」が天使の姿で表現されています。
彼女には翼はありませんが、その慈愛に満ちた気高い表情は
彼女がこの世ならぬ存在であることを示しているようです。


ロバート・ヒューズ 夜と星の列車 1912

天使の姿をした「夜(ニュクス)」が死せる幼子の魂を抱いています。
ニュクスはタナトス(死)とヒュプノス(眠り)の母であり、
幼子は「母」の懐で永遠の眠りについているのでしょう。

「生」と「死」という対極の主題を描いたこちらの二点ですが、
どちらに登場するのも「母性」を象徴する天使であるいうことに今回気づきました。
この「母性」は生命を生み出す「自然の摂理」そのものに繋がっていくように思えます。
すべての生命は「母」から生まれ、やがて「母」のもとへ帰ってゆくということが
二つの作品から感じ取れます。
スポンサーサイト