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美術・猫・本など興味ある事柄や日々の徒然を綴るブログです。

華麗なる西洋絵画の世界展

女性像と日々の営みで綴る 華麗なる西洋絵画の世界展―バロック絵画からバルビゾン派まで
2014年4月26日~6月15日 ひろしま美術館

山形県の山寺後藤美術館所蔵の西洋絵画の展覧会です。
山寺後藤美術館はバロックからロココおよび19世紀アカデミスム絵画では国内有数のコレクションを持っています。

「神話・聖書・文学」
「美しさと威厳」
「静物~見つめる」
「風景と日々の営み」
という4つのテーマに分けて展示が行われていました。

実は2006年に愛媛県美術館で開催された山寺・後藤美術館所蔵 ヨーロッパ絵画名作展を見ていて、
今回の展示作品も大半は見たことのあるものでした。

以前感想を述べたことのある作品以外で印象に残った作品について述べてみたいと思います。

サッソフェラート《祈りの聖母》
サッソフェラートは17世紀イタリアの画家です。
静謐で穏やかな佇まいの聖母像は当時全盛だったバロック様式とは異なり
古典的で端正なタッチで描かれています。

ゴッドワード《古典的な美しい女性》
ゴッドワードは19世紀末から20世紀初頭にかけての英国アカデミー派の画家です。
古代ローマの衣装を纏う豊かな黒髪に濃い眉・黒い瞳の美女の姿は
レイトン《パヴォニア》や、アルマ=タデマの描く古代の女性像に通ずるものがあります。

ブーグロー《愛しの小鳥》
羊飼いや労働をする少女など庶民の少女を多く描いたブーグローですが、
この作品では珍しく上流階級の少女を描いています。
愛らしさと気高さを併せ持つ少女が魅力的です。

カバネル《エコーの声を聞く》
美少年ナルキッソスに恋い焦がれ、ついに声のみの存在となってしまったニンフのエコー、
そのエコーの声に耳を澄ます娘の姿が描かれています。
彼女の眼差しは清純無垢というよりどこか官能性を帯びていて、
「ファム・ファタル」的な魅力もはらんでいます。

4つのテーマの一つが「美しさと威厳」なのですが、
ミレイ《クラリッサ》や、ポインター《ミルマン夫人の肖像》など、
まさしくこのテーマにふさわしい作品だと思いました。
(この2点については以前感想を述べています。)
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