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Windflowers

美術・猫・本など興味ある事柄や日々の徒然を綴るブログです。

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月に寄せるvol.2―月を眺める


フリードリヒ 月を眺める男と女 1830-35


月見の風習があり、月を身近なものと考えていた日本と異なり、
ヨーロッパでは月の光を浴びると狂気に陥ると考えられていたこともあり、
月を眺めることは不吉であるとされていました。

しかし、18世紀後半から19世紀初頭のドイツ・ロマン主義の画家フリードリヒは
月夜の情景や月を眺める人の姿を数多く描いています。

『月を眺める男と女』はフリードリヒ晩年の作品で、
黄昏というよりも、暁というほうがふさわしいような
柔らかな描線と色調で描かれています。
そして寄り添うようにして月を眺める男女からは
後姿でありながらどこか温かさを感じます。



フリードリヒ 月を眺める二人の男 1819


鋭い描線で描かれた木々の合間から見える三日月、
それを眺める二人の男の姿は
上の作品とほとんど構図は同じであるにもかかわらず、
ずいぶんと険しい印象を感じさせます。



フリードリヒ 海辺の月の出 1822


海辺の岩の上で月の出を眺める若い二人の女と年嵩の女は
いったい何を思っているのでしょうか?
海の向こうにいる家族のことを思い、その無事を祈っているのでしょうか?
フリードリヒの描く人物はほとんどが後姿で描かれ、
彼ら彼女らの思いを見るものが汲み取ることは困難ですが、
それゆえに見るものが思いを膨らませていくことができるように思えます。
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