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Windflowers

美術・猫・本など興味ある事柄や日々の徒然を綴るブログです。

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芸術都市 パリの100年展 モロー作品

芸術都市パリの100年展には五点のモロー作品が出展されていました。
主に19世紀中期から20世紀初頭にかけての「パリ」を描いた作品を集めた展覧会にあって、
非現実の世界を描くモローの作品は異質なものであるように思えます。
しかし、これらの作品も確かに19世紀のパリに生きたモローが描いたという点で
「芸術の都」としてのパリの一面を表すものなのだと思います。


レダ 1865頃

画集などでもよく見かける作品です。
捧げ物を持つアモールやレダを祝福するようなポーズの白鳥(ユピテル)など
人間の女性であるレダを神格化するための儀式が執り行われているかのようです。
レダは多くのモロー作品の登場人物と同じく中性的な姿で描かれています。


レダ 制作年不詳

こちらは愛を交わす美女と白鳥という典型的な「レダ」です。
レダも女性らしい肉感的な姿で表現されています。
いわゆる「モローらしさ」は希薄ですが、とても魅力的な作品です。


妖精とグリフォン

未完成の作品ですが、モローが描こうとした神秘の世界の様子が伝わってきます。
妖精がまるで大理石の彫像のようで、
これから『ピグマリオン』のガラテイアのように生命を吹き込まれるのではと思わされます。


デリラ 1890頃

モロー晩年の作品です。
ゆったりと腰掛け、不敵な眼差しで嫣然と微笑む姿はまさに「ファム・ファタル」そのものです。
一般にモローの描く女性像は乳白色の肌が多いのですが、
この褐色の肌のデリラは彼女が「オリエントの女」であることを実感させます。


声 制作年不詳

詩人に霊感を与える天使はモローが好んで描いたテーマです。
モローの描く詩人は両性具有的な美青年として表現されることが多いのですが、
この作品では長い髪と艶やかな肢体を持つ女性として表されています。
堂々たる様子を見せる彼女は「詩人」というよりも「生命の母」という雰囲気です。

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